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MIS/紹介 MISとは「Making Industry Studio」のイニシャル。
発明することで新たな産業(Industry)をつくる、そんな工房なので、産業をつくる工房≒Making Industry Studioと意味付けました。
そんなMISは、古野有己を中心とした発明グループです。より良い物を世に出すべく、商品開発を行なっており、発案から試作・特許出願・特許取得、そして特許ライセンス、あるいは特許製品のOEM製造・販売を主な業務としています。
発明(商品開発)のコンセプトは“最終形”。特許ライセンスを受けた企業が、折角 新しい製造ラインを組んで製造·販売を始めたのに、後発で他社からもっと良い商品が出て来てしまっては、損害は甚大です。そうならぬよう、それ以上の改善の余地が無い、“進化の最終形態であること”に主眼を置いて、創作しています。
勿論 発明の本質である『新しい物を開発しなければその課題は解決し得ないのか』、更に『その課題は恒久的に存在し得るのか』等も考慮して開発に着手しています。故に、書き溜めている課題の数は常に百を超えていますが、その中で、実際に発明・特許取得に着手するものは、かなり限定しています。
古野有己は幼少期より発明に興味を持ち、中学生の頃に考案したアイディア商品が既(すんで)のところで他社より発売されて大ヒットしたこと等、複数のエピソードを機に発明の才能を確信し、発明家を志す決意をしました。
発明をするためには先ず、正しい物理学の知識が必要です。ドラえもんの“どこでもドア”のような、物理的に不可能な物は、空想したところで作れませんし、逆に物理的に可能な範囲の外枠を知ることは、画期的なものを創る上で、とても重要だからです。そして大切なのは、元来の観察力、考察力、それらに並んで最も大切なのは、想像力と構築力です。
次に必要なのは、頭の中で構築したものを具現化する力です。理論上「こうなる筈だ!」と言っても、特に最先端のものなど、他者に理解してもらうのは至難の業です。又、試験が必要なこともあります。そこで18 歳の古野は、“ものづくりの技術”を身につけるべく、歯科技工士を目指しました。
※歯科技工士は彫刻家です。歯科医院で型から作られた、患者の(患部の)模型の上に、まるで3Dプリンタの如く何も見ずにフリーハンドで彫刻し、立体復元させる職業です。勿論それは天然の歯の解剖学的な形態であることは勿論、機能的な目的、長期的な耐久性、全てを満たす精密なものです。
様々な材料の性質を学び、樹脂の加工、金属の加工、それらの技術を身に着け、国家資格取得の後、臨床で数年の経験を経て、27 歳の時、静岡県富士市横割にテナント物件を借り、自らの研究所を立ち上げました。
トーマス・エジソンは、ジョゼフ・スワンの発明した電球(白熱灯)を改良しました。より寿命を長くする為に、主にフィラメント部分を変えたのです。こう言った発明を「改良発明」と呼びます。
一方でМISが取り組む発明は、例えばMIS/テープカッター(STSテープカッター)など、テープカッター本来の“OPP テープを引き出してカットする” という機能の延長線上の「刃の切れ味の寿命を長くする…」などではなく、“テープの先がロール本体に巻き戻ってしまう” という、“新たに出現した全く別の課題” を解決しています。
ただし、テープカッターとしての役割は一切 損なわず、さらに“極力部材を増やさずに”、という『条件付きで』です。
これを可能にしているのが、“本当の一石二鳥” という発想です。
※日本語の一石二鳥は、本当は一石二鳥ではありません。二羽の鳥を落とす為に放つ石は、質量が2倍、もしくは初速度が√2倍、つまり二羽を落とすだけの労力を費やして初めて、二羽を打ち落とすことが出来ているからです。
理想の発明とは
相反する三つの条件を満たすこと
(良いものを創って喜ばれ、高い利益を出すために)
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強い特許
突飛で奇抜な、前例の無いもの。
ただ〝どうでもいいギネス記録〟のように、その後を誰もフォローしないような物では駄目です。
又、フォローした者から追い抜かれてしまうような物でも駄目です。数年後に他者から追い抜かれてしまうような特許では、短命だからです。特許期間満了時まで追い抜かれない特許、それを取得するには、他の追随を許さない優れたメカニズムであることは素より、メカニズムの「決定的な要となる部分」で特許を取得することも大切です。 -
良い発明
[利便性の高さ]×[使う人の人数]=[価値の総量]
利便性の高さこそ、付加価値であり、対価に値するものです。そしてそれを利用する人の人数が多ければ多いほど、その価値は横にも倍増します。
ただそこには、ライバルが沢山います。この山にトンネルを掘り抜くことが出来れば「近道が出来る」と、誰もが分かっている、見るからに高く越え難い峠だからです。
長い間 皆んなが不便だと感じているのに、更に〝そのことに誰もが気付いていながら〟解決されて来なかったこと。それは裏を返すと〝誰にも刃が立たなかった難関〟と言うことですから、解決するのは至難の業です。 -
高いコスパ性
部材数、部品数、素材量、凹凸数を極力少なく!
これは一般的な〝リデュースの話〟に似てますが、ここではちょっと違います。設計されたフォルムに対し、いかに少ない材料で、いかに効率よく作るか、ということは、主に製造現場の持ち場です。
それ以前に、一つの大きな〝必要不可欠な部材〟に、二つの〝必要不可欠な役割〟を持たせることで、異次元的に一挙両得となるメカニズムを構築し〝フォルムそのものをコンパクト化する〟ということです。
これは「必要な部材は湯水のごとく足せば良い」とは考えられない、宇宙航空研究開発と同じ考え方です。
SDGs的にも製造コスト的にも、全く同様です。地球も、宇宙に浮かぶ宇宙船地球号ですから。
※ちなみに現在のロケットのコストは、1kgの物を宇宙へ運ぶのに約100万円とも言われています。
事業案内
沿革・活動履歴
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2004年
3月
富士市横割3丁目3-14に工房を構え、創作活動(発明)を開始 -
2008年
10月
パテントソリューションフェア2008出展(東京ビッグサイト) -
2009年
1月
第二回なにわのアイディア活用市出展(関西特許情報センター) -
11月
パテントソリューションフェア2009出展(東京ビッグサイト) -
2010年
10月
パテントソリューションフェア2010出展(東京ビッグサイト) -
2012年
6月
『巻き戻らないOPPテープカッター』がSTSテープカッターとして全国発売開始(積水マテリアルソリューションズより)。 -
2013年
10月
歴史ある発明コンテスト第53回 暮らしの発明展において、過去最多出場者の中グランプリ『特許庁長官 奨励賞』を受賞。
受賞作は『厄介な中蓋のオープン&ホルダー』。 -
11月
工房を富士宮市小泉に新築、移転する。 -
2014年
6月
人気商品カタログASKUL(アスクル)に『巻き戻らないOPPテープカッター』STSテープカッターが掲載される。 -
2021年
3月
『厄介な中蓋のオープン&ホルダー』ドイツ・スイス・スウェーデン・デンマーク・ベルギー・中国でも特許権を取得。 -
2022年
11月
『巻き戻らないOPPテープカッター』STSテープカッターが、累計販売個数50万個を突破。 -
2024年
6月
人気商品カタログASKUL(アスクル)に『巻き戻らないOPPテープカッター』STSテープカッターが、10年、20期 連続で掲載される。