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王道の課題とニッチな課題

 新しいものを更に改良する方が楽チンです。例えば現代で言うIT関連など、新天地で、まだまだ改良の余地がたっぷりあるからです。但し、まだ変革の最中(さなか)にあって、技術地盤や価値観が変わってしまうと、途端に役に立たなくなって不必要となる可能性もあるので、注意が必要です。


 一方で、もはや〝新しいもの〟とは呼べないほど、それが創られてから永い年月が経過しているものは、それを革新出来れば、新たなスタンダードになり得るのですが、そこにはライバルが多いです。その年月の間、〝誰一人として解決することが出来なかった課題〟に挑まねばならないからです。

 例えば中蓋など、見ただけでほぼ全員が「これは爪でグリグリしながら引き抜かなきゃならなくて、不便なんだよね。中身も指に付くし、置く場所にも困るし…。」と、一瞬で想像(連想)します。
 透明テープもしかりです。テープカッターではなく、透明テープを見るなり「あ〜あこれ、先端が(ロール本体に)くっついて、不便なヤツだよね! 一回くっつくと、はがすのがもう大変!」と言われた経験が、何度もあります(イベント会場等で)。
 こういうものを、“王道の課題”と言います。多くの人が〝困っていながら〟も〝仕方ないもの〟として、自分なりに工夫(苦労)して来たものです。

 もう一つ、特殊な分野や一部の家事など、それに携わっている人にしか知られていない、隠れた課題もあります。言われて初めて「へ〜そんな所で困ってたんだ…。」となるケースです。こういう、ほとんど気付かれて来なかったものを“ニッチな課題”と言います。
 ニッチな課題はライバルが少なく、解決し易いものが多いです。ある程度の解決力を持つ人であれば、課題の存在に気が付いただけで「解決したも同然!」となるケースが多々あります。その代わり、ニーズ(それを必要とする人の数)も限られて来ることが多いのが難点です。

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